第6章

タイトル:比較論で挑んでみる

さっきの試合間の過ごし方がとっても参考になったので、とりあえず息を整えるまでは休憩をして、身体を冷やさないように寒い訳じゃないけど、上着を羽織り、水分補給を兼ねてちょっとした散歩をしたりして過ごしました。
さっき隣でやってたあのあじゃの2回戦の結果を知ろうと、終わった頃に運営に戻って、スコア表を確認すると6-5(つまりタイブレで2)で勝ってました、残念(笑)

で、3回戦は、そのあじゃがタイブレで勝った相手との対戦です。
40代半ばか下手したら50代かな 細め中背 左利き。
インパクトの瞬間にラケットがグニャってなる、面の方向では何処に打つのかが予測出来ない典型的なややこしいスタイルのおばちゃん。
ま、そらタイブレにまで持ち込めるわな、って感じもしました。
単刀直入にぐにゃりんと称しましょうか。
ここでもトスは負け(勝率低っ!)たのですけど、サーブを選んでくれたので、自分のプラン通りにリターンからです。

第1&2ゲーム
最初のサーブでもいきなりグリップが定まっていないぞ、ぐにゃりん。
だけど、当たりは弱くないので、球の速さは結構ある。
なんじゃこれはぁ!?って、ゲームが始まりました。
最初は、ストロークにしても、サーブにしてもちょっと様子を見るしかなく、いきなり2ゲームを取られます。

第3ゲーム
40-40からブレイクしますが、3ポイントも取られるような球を打たれているわけじゃないんですよね。
変な面の向きなんで、回転も変で、ライジングしても、上手く合わない。
ま、ちゃんと当たった時の打っている感触としては悪くは無いので、力んでいるとか、そう言うのは無い感じです。

チェンジエンド
サービスゲームでは、強く打てば打つ程、相手のインパクトの瞬間のラケットのブレが大きくなって、打ち返しにくいヘニャ球が返ってくるんで、逆にスピードを抑える方向に切り替えました。
コースがエグイとか、球が速い、とか、タイミングが豊富、とか、そういうタイプで苦しんでいる訳じゃないんで、ま、慣れるまでの辛抱かなって事で、サービスだけ落とさないようにして、ミスしてもミスしてもへにゃって球をライジングしたり、強めに叩いてみたりを繰り返しました。
速い球は相手のラケットに当ててしまうと、やりにくくなるんで、速い球を打つ時は確実にポイントになる時だけ。
そう決めたおかげでエースが量産出来ました(笑)
エースにならないまでも、届くかギリの所へ打っていけば相手のミスも増えますし、こうしてサーブは落とさなくなりました。
ただ、ぐにゃりんサーブを叩きに行くと、まだ何かがズレている感じがあるんですよね。
こっちのミスが減らないんです。

第4~7ゲーム
ブレイクしたいともがいているんですが、キープするだけしか出来ません。

3-4のチェンジエンド
この時、コートの入り口にあじゃが・・・。
そう観に来よったんです。
終わった相手ばっかりなんだからもう観に来なくて良いっしょ!
でも、そんなに苛立ちません。
さっきまでだったら、どうだったんでしょうね。
今、私は、リズムを整える事に集中する、と言う方法を実践出来る位充実しています。
私、Yこりん、とのダブルスの為に、ラケットを投げない大きな心、をゲットすべく修行中なのでありますが、本来ならこう言う時はスルーするのが好いのでしょうが、やっぱり若干は自分の自己満足も充たしたいので、挑んでみる事にしました。
ごめんよYこりん!
でも、今までみたいに、プレイの質でどうのこうの、では無くて、今、目の前に居るおばちゃんに対しての得失点と言う実際に目に見える部分で勝負します。
あじゃは、ぐにゃりんに対して6-5(7-2)でした。
と、言う事は、私、ここから一つも落としてはいけません。
で、考えました。
触らせる、と、変な回転だったり、とんでもない方向に飛んだり、あるいは、全く飛んで来なくてめっちゃ浅くなって届かなかったり、で何が起こるか解りません。
そんな状態に苦しんでいるので、触らせない球を打たなければいけない、と。
だからって、何が何でも打っていたんでは、変な回転だったり(後略)な球は、微妙にタイミングがずれてしまいます。
いや、でも、普段の練習では、そんな球でも、ロブが跳ねた高い打点でも、勿論、自分の得意な打点の高さでも、バンバン打ってるやん。
そしてそんな時の方が、Yこりんやら、Uっちやら、からウィナー取ってるやん。
その二人よりも遥かに足は遅そうなこのぐにゃりんなら勝てないはずは無い。
果たして練習と何が違うねん?
力は抜けてるし、タイミングもそんなに悪くないし。
速い球を打つには、ガットをたわませて、ボールにより多くの強い回転を与える必要がある。
今日は、最初の試合からちょっとボールが長いな、って感じていて、気温が低かったので、そのせいも有るかな、なんて言い訳を自分にしていたんですが、それでもここは何とかして、スイングの方向を下から上に強く速くしないといけないん
です。
いつまでも休憩で席に座っているわけにはいかないので、席を離れます。

第8ゲーム
とりあえずサーブを始めます。
1ポイント目、ラケットの縦を使う、と意識してみます。
ちょっと好い感触が増しました、が、まだライン際を狙っていける感じでは有りません。
サーブでポイントを取ってしまうと、色々と試せなくなるので、サーブは、これまでよりも更に抑え気味です。
2ポイント目、振り終わりのラケットの位置を確認。
それまで特に問題は無い、と思っていたんですが、早く準備をと言う方向を重視するあまり、若干いつもよりも小さめだったかもです。
更に好感触が増しました。
3ポイント目、覚醒です。
起点になる軸足のゆとりを増やします。
具体的な言葉で言うなら、膝を曲げます。
これまで1回戦の、トラブルが有った為、そう言えばこうして一つ一つ調整をする、って事をしないでここまで来たよな、って反省です。
丁寧に入れると意識しちゃうと、時として目線がコートを上から覗きたくなり、どうしても高い腰で打ってしまうんです。
ボールは上から入れるんじゃなくて、低い所から回転を掛けて突き刺さなければいけないんです。
結果としてボールは高い所から急激に落下して、コートに入るんです。
試合とか、で、他にもやらなければいけない事がたくさん有ると、どうしてもどれかの視点が欠けてしまいますね。
と、言う訳で、ちょっと意図的に低くセットする事で、いつもどおりの球が打てるようになっちゃいました。
こうなっちゃえば、もうぐにゃりんに触られません。
こっちの球がアウトする事は少なくなって(無くなった訳じゃないんでまだ何か足りないのか、それともやはりぐにゃりんの球は打ち難いのか)全部ウイナーで4-4に持ち込みます。
ここから2ゲームで、4ポイントを取らせない。

第9ゲーム
ぐにゃりんサーブ。
ここまでリターンで結構ミスをしちゃってたんですが、全く無くなりました。
どんどん居ない所を狙って叩いて行きます。
5-4になり、ブレイク1個リード。
ストロークが安心して打てるようになると、サーブも余裕で打てます。
余裕があれば、コントロールも良いです。

第10ゲーム
最後はラブゲで勝利6-4です。

あじゃとぐにゃりんは6-5だったわけですから、得失的には上回りましたょ。

3回戦での教訓
試合で、戦術やポジショニングに集中する為には、自分本来のイメージ通りに打てるようになる必要があります。
私はそれを「調子」と表現しますが、それを取り戻せるキーワードをたくさん持てるように練習をして、それを持って試合に挑みましょう。
今大会、私は、1回戦でちょっとしたトラブルの為、そのキーワードを一つ一つ当てはめていって、自分の調子を高めていく作業、私は「確認」と呼んでいますが、それを出来ないまま騙し騙しで3回戦まで来ちゃいました。
なるべく早い内に確認を行い調子を取り戻しましょう。
1.本来の自分で勝負しないと結局後から後悔します

続く
何かください^^;

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