第9章

タイトル:準備を欠かさない

3回戦が終わった時に、スコア表の確認をしたら、私と直接対決の無い人の中に1敗の人が居て、そのままその人が4回戦を勝ち、私も次の試合に勝てば、直接対決で2位決定戦を行う、との事でしたので、4回戦に勝ってスコアの報告に行く時
には、次が有るかもな、と思っていました。
安心して気を緩める事も無く、かと言って、特に次頑張るぞぉ、って言うのも無く、ま、それまでの試合間の過ごし方と変わらない感じで居ました。
スコアを報告し終わると、相手は先に4回戦を終えていたようで、5回戦がある事が決定しました。
男子Sや女子Dも行われていましたが、全試合を終えて帰る準備をしている人もちらほら見掛けられまして、どうやら私の試合が、その日、最も遅い時間まで行われる試合になりそうな感じでした。
ペットボトルに水を補給するのと、クールダウンと、身体を冷やさない為のウォーキングもやって、いざ、最終戦です。

5回戦
身長は低めで150台前半 中肉 右利き 髪の毛長い(笑)
途中で本人から聞いた情報では、43歳、テニス暦3年弱、兼業主婦、シングルスは始めたばかり、4回戦が終わってから私の試合を待っていて、身体が冷えているetc.
なんでここまで詳しいかと言うと、コートに向かう最中に、語ってきはったんです。
試合に行くと、相手の情報って、知りたいですか?
私は、どんな球をどんな方法で打つか、程度が解ればそれ以上は要らないな、って思っています。
特に、テニス暦だとか、年齢だとか、逆に知りたくない感じです。
例えば、同い年で、テニス暦も同等で、って聞いたら、負けたくない、っていつも以上に意識しちゃいませんか。
じゃ、自分よりもテニス暦が短い、なんて聞いたら、その気持ちは更に強くなって余計な緊張を生んだりしかねませんでしょ?
43歳でもう体力も無くてクタクタで、身体も冷えてしまって、テニス暦3年未満でシングルスも今回で2-3回目なんて聞かされたら、こんな人に負けてしまったら、って緊張しますやんね?
え?私だけ?
と言うわけで、自分の事を試合会場で初めて会った私なんかに御丁寧に語るこの人の事、住基ネット、みたいですよね。
住基、で行きます。

第1ゲーム
今回もトスに負けて(全敗!!)、でも希望通り好みの側のコートでリターンから始まりました。
取り立てて見せ場のある試合ではなかったので、結果から書きますと6-1で勝ちまして、無事準優勝と相成りました。
最初のリターンゲーム、覚醒している状態、とは言え、どんな球を打ってくるか、どの程度左右に走れるのか、とか、手探りな状態で始まります。
多少無理してコースを狙ってみる事なんかもする事がある訳で、落としちゃいました。
と言ってもキープされただけ。
リターンから始めると、最初、相手に取られても、キープされただけやん、って言う余裕を持っていられます。
住基の実戦での動きや打球とか、必要な情報がある程度入手出来た時点で、まだキープされただけ、なわけです。
女子の場合、サーブの威力が高くない場合が多いですし、仮にそうじゃないとしても、身体が温まった万全の状態で打たれるよりは、全然良いと思うんですよね。
ただ、その場合は、一発目ブレイク、ってのは結構重要なファクターになるんで、そう言う緊張も覚悟しないといけませんが、それは相手のサーブが万が一良い場合、ですがね。
リターンから始める、ってのは、ある意味とっても有効性の高い戦術なんで、もし良かったら試してみて下さい。

第2ゲーム
0-1で私サーブ。
試合前に余計な情報を教えてくれた住基様、参りますわよ!
覚醒中なんで、サーブが自分でもちょっと反則ちゃうかぁ、って位キレ良く、コントロール良く、スピードも申し分なく、入りまっさ。
甘く返って来たら、バンバン打っていきまっさ。
って言うか、こいつ、ホンマに3年弱かぁ?!身体冷えてたんちゃうんかぁ、って位、返す事もお上手でしたし、動きも悪くなかったですよ。
下手したら、年齢さえ逆さば読んでんじゃねぇのかぁ、って位です。
昔の私なら、返すだけで精一杯でした、なんて言われながら、敗北していたタイプかもしれません。
途中ちょっとツイストサーブの練習なんかにも取り組んでしまった関係も有り、私サーブの3回全部40-40になりますが、覚醒してますから、その3回ともをエースでキープしやがります(イヤァ惚れ惚れ)。
相手のサーブでは、リターンからどんどん角度を付ける、と言う無謀な挑戦をしたせいか解りませんが、こちらも全部3回とも40-40になっちゃいまして、ま、でも、全部ブレイク出来て、すんなりと6ゲーム連取です。
最後なんで、もっといっぱい打たせてもらっても良いなって感じでしたが、ま、終わっちゃったので、仕方ないですね。

あ、この試合、あじゃと猫娘、メトロンの3名様が御観戦されておりましたが、覚醒中の私には何の影響も無く、むしろ若い二人が、私の打ち方を真似してるらしき動きをしていて、なんやぁ、ピンクレディーの振り付けを真似するのと同じ原理か!みたいな超上から目線で、ま、どうしようもないお馬鹿さんです、私。

で、終わってから何年位やってはるんですか?とか、こっちの情報を引き出そうとしてきたました。
終わった後なんで、正直に答えても良いかな、と思ったんですが、ファーストゲーム以外は全部デュース、なんて言う、それだけ聞くとみっともない内容だったんで、テキトーに私も3年弱で、それまでは将棋やってました、って答えておきま
した。
将棋って一手一手相手の王将を追い込んで行く競技なので、めっちゃテニスに活かせてます、とか言うておきました。
他人から聞いた情報は、無碍にしてはいけませんが、全面的に信用するのも辞めた方が良さそうですねぇ(笑)

4-6 6-3(物語上は6-4) 6-3(物語上は6-4) 6-1 6-1と終わってみれば、準優勝で、それだけ聞くと申し分ない成績で、なんて事になるのやも知れませんが、内容的には、って言うか、ストレス解消と言う本来の目的からは程遠い内容で、このリベンジを来月辺りのシングルスで、と、密かに企んでいる次第であります。

教訓
1.どんな時でも次の準備をしなければいけません
プロの試合で、1setダウンで0-5、相手サーブ、それまで全然サーブにもタイミングが合っていなくて、素人の私が見ても、そらもう次のゲームで決まってまうやろ、と言う状況でも、バナナを食べ、水分補給をし、って言う場面、見掛けた事は有りませんか?
自分でも普通に行けば諦めている、としても、もし次のゲームで相手が怪我をしたら、とか、急に調子を崩したら、とか、僅かな望みが出て来た時に、どうにか出来る為に、次の事、次の事、を考えているんですよね、きっと。
テニスで必要なのは、今、と、次、です。
過去にミスをした、とか、さっきこうやってポイントを取られてしまった、と言う過去を振り返る事が不要だと言っている訳では有りませんょ。
でも、やらなければいけない事は、終わった事を活かして今から始まるポイントを、そしてこの次のポイントを、と一つ一つ進めていく事で、その為の準備は、常にその前の段階に有る訳ですから、今を頑張る、のと同時に、次に備える、も並行してやっていきましょ。
待ち時間長くて身体冷えた、なんて言ってちゃいけない訳です。
あ、撹乱の為、なら好いんだけどね。
この試合に当てはめるんなら、3回戦が終わった時点で、他者の成績を確認し、自分に5回戦が有る可能性を知る事。
1敗は5回戦の住基と私だけでしたが、この両方が2敗になればもっと混沌とした決定戦が行われたのかもしれません。
タイブレのみマッチ、とかね。
そう言う意味では、私、勝って5回戦が有る、と言う準備しかしていなかった訳で、教訓の実践具合としては不充分だった訳ですね。

続く
何かください^^;

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