パート2 第1章

タイトル:中々無い事をされると

1回戦 vs本田さん
ぽっちゃりさんと言う程ではないけれど、ちょっと体格の良い感じの女子で有ります。
おばちゃん、と言う年齢ではなさそうです。
学校の体操服のようなジャージ(緑)を着ていて、コートと同化していた。
つまりナメック人、ちょっと太目のピッコロってとこですね。

試合開始
サーブ権を決めるトス、6連敗中の私ですが、この試合も、いきなり下が出やが
りました。
上しか選ばない私なので、7連敗決定です。
ところが、ピッコロ、何を血迷ったのか、リターンを選びよりました。
いきなりサーブを打たなければいけない・・・。
ま、まぶしくないエンドから打てますし、なんとかしましょっか。

第1ゲーム
今日のテーマは覚醒しない、と言うか、覚醒を使いこなす、なのです。
上から目線、とかそんなえらそうな事じゃ無いんですが、覚醒しちゃうと、ピッコロから返ってくる回数が極端に少なくなってしまって、今日のもう一つのテーマであるマサヤの訓えのグリップを長く持つ、を試す機会が減るのでねぇ。
と、言う訳で自分サーブから、です。
いつもより少しだけグリップを長めに持って、サーブを打ちます。
マサヤの訓え、略してマサヤ訓が最も効果を発揮し易いのがサーブだと思います。
捉えるべきポイントがいつもより若干遠く(サーブだと高い所)になるわけです。
スピードは確かに出ますねぇ、今までよりも。
慣れの問題ですが、コントロールに難が有り、ボディーを狙ったら、フォアに行ったり、とかで、なんやかんやで0-40(ーー;)
ピッコロのサーブの威力が解らない現状では、サービスを落とす訳には行かないので覚醒を使います。
グリップを今までの自分の持ち方に戻して、ひとまずマサヤ訓封印。
そこからファーストが3本とも入り、3連続でサーブでポイントが取れる。
デュースでピッコロはデュースサイドを選んで、リターンが返って来たのをクロスの角に深くムーンボール気味に返したら、簡単にミスをしてくれて、無事にキープ。

第2~3ゲーム
今日はバックハンドを両手を使う気満々で行ったんですが、フォアのグリップを調整している時って、左手のグリップを合わせる難易度が上がる。
以前、私、フォアのグリップをセミウエスタンから、フルウエスタン寄りへの変更を試していた時期が有るですが、それもマサヤに言われた時だったなぁ。
彼、厚いグリップで打たせるのが好きなんだょねぇ。
だからヨシムラリカさんは、フルウエスタンでしょ?
でも、そうすると、ニュートラルポジションで構える時に、グリップを両方から、挟むように掴まないといけなくて、これだと、お腹から胸辺りで持って構える事になる。
これだと、私のバックハンドのテイクバックの仕方と、グリップが合わなくて、フォアのグリップで、よりも、バックハンドのグリップの問題で、諦めた事があります。
私の構えは、股間のちょい上で、そこにフォアセミウエスタンで持って行くと、自然と左手がバックハンドのグリップになるんです。
それよりも上に上げると、左手を上から掴みに行くように掴まないといけなくて、など、総合的な見地から今のグリップに落ち着いたんです。
フルウエスタン寄りの厚いグリップを使うと、高い打点が打ちやすく、威力も申し分なかったんですがね。
と、言うわけで、グリップをチェンジすると、バックハンドのグリップがずれる。
この辺りは、説明が御必要な方にはコートでね。
と言うわけで、急遽、今日はバックハンド、片手に変更です。

ひとまずピッコロサーブを観察してみましたが、魔閃光、も、魔貫光殺法、も特に無く、普通の人でした。
が、ここからちょっと驚く事をされてしまいます。
なんと、ピッコロ、ネットプレーヤーなんです^^;
いや、シングルスでは、今時、決してそんな方法有利ちやうしな。
普段なら、回転を多めにして、角度を付ける事で、パッシングが打てるんで、問題ないんですが、でも今日は、いざと言う時以外は、覚醒封印です。
しかも、アプローチショットはスライスを多用してきよる。
低い球を持ち上げる、には、バックハンド、両手の方がやりやすいんですよね。
いや、フォアも、今日は、いつもよりも長く持っている。
ラケットの先まで(つまり半径)が伸びると言う事は円周が長くなる。
振り遅れやすい訳だし、ラケット自体の重量感も増すので、ボールも重く感じる。
重く感じながら打てるから、よりトップの走りが良くなり、強烈ショットが打てるだろう、と言う主旨なんだけど、それは技術的にコナレテこそ、ですからね。
そんなわけで、ブレイクは出来ず、いや、自分のショットに自信が持てて居ない時に、前に出て来られる、って言うのは、なんともやりにくいもんですねぇ。
ま、とりあえず、両者ともキープで2-1となったのであります。

第4~5ゲーム
ピッコロのネットプレイも最初は手探りだったんでしょうかね、このゲームになると、こなれてきよりました。
バックハンドにアプローチをされて、急遽両手打ちでトップスピンロブを打つも、グリップが薄くて、回転が足りず、アウトになる事数度。
やはり、ブレイクは出来ませんでした。
こうなってくるとですね、突破口が欲しくて色々考え過ぎが始まります。
覚醒させる事も考えたんですが、カウントはまだイーブンですしねぇ。
とはいえ、普段、中々、居ないタイプのスタイルのプレイをされて、その攻略が中々難しいぞ、となると、徐々に考えが後ろ向きになっていくんですかね。
5ゲーム目は、キープをしないといけない、って言うプレッシャーを自分に掛け始めてしまいまして、2本、ピッコロのリターンダッシュからの展開で落とし0-30になりました。
少し普段のグリップに戻して、30-30まで返します。
もう一度マサヤグリップにチャレンジします。
ネットを取らせないよう深い配球を心掛けます。
浅くならなければ、アプローチが使えず、そうなれば、やはり前には出てこなくなりました。
が、ここは私の方がミスをしてしまい、30-40になりました。
深い球さえ打てれば、ネットを取られる事は無い、って事は解ったので、まずサーブをコントロールする、のと、ラリーで深さをコントロールしようと、ここはマサヤ訓でトライしてみる事にしました。
バックハンドに逃げていくサーブを打ち、外に放り出します。
ロブ気味ですがピッコロの球がやや浅くなったので、もう1放り出しをする為に、バックサイドのサイドラインへ、片手バックハンドで強打しました。
ボールはピッコロコートバックサイドのライン上に落ち、さらに外に追い出しました。
ピッコロはそれでも追いついて、やや仰け反り気味にスライスを打ちました。
充分な体勢で打っていない球は、浅くなってきそうです。
よしと思って、そのボールに全ての準備を整えフォアで、逆クロスからのダウンザラインを狙おうと思いました。
そしたら、この時、ピッコロは、やってしまった、と思ったんでしょうね「あ!」って声を発しよったんです。
その声で、私、何が起こったのか、と、ちょっと余所見をしてしまって、ミス。
これ、前回のシングルス物語でも触れましたが、反則の一種です。
相手の打球の妨害、で、その声が原因でプレイに支障があったならば、警告をしてポイントのやり直しです。
が、私は、そのミスは、マサヤ訓のせいでも有るので、ポイントは有効にしました。
が、警告は与えましたよ、ちゃんと反省しているでしょ(^^)
と、自分の成長やセルフジャッジでのフェアさをアピールしている場合ではありませんね。

第6ゲーム
2-3で迎え、当初のプランはグダグダです。
覚醒すべきか、もう一つ様子を見るべきか。
愛読書、ウイニングアグリー、では、全力で4ゲームを先に取れ、と書かれてい
ますが、この時の私は、思いがけない苦戦に、やや混乱していたのかもしれません。
更にもうひととき覚醒は封印しておく事にしました。
ピッコロのサーブダッシュが脅威に感じて来ていますが、まだまだなんとか耐えようと思います。
サーブアンドボレー、これこそが奴の魔閃光だったんですね。
ファーストボレーはそれほど良いって訳じゃないんですが、心が勝手にピッコロの技を美化して捉えているんですね。
クロスにパッシングを打ってアウトしたり、ストレートにパッシングを打とうとしてネットしたり、で、やはりブレイクバックが出来ませんでした。

第7ゲーム
2-4で迎えた自分サーブ。
ここからは、覚醒、と言う奥の手が有るとは言え、先に落とすわけには行きません。
5ゲーム取られてしまうと、何があるか解りません。
当たり損ないのフレームショット4本で、1ゲーム落とした事が有りますからね。
とりあえずサーブに付いては、マイグリップに戻します。
コントロールも良く、返って来た球はチャンスボールだし、エースも取ったし、ひとまずキープ。

チェンジエンドのベンチ
今日は寒かったので、基本座る事は無かったんですが、この時はちょっと座ってみました。
とりあえず覚醒は使わざるを得ない状況なので、集中を高めます。
覚醒で、マサヤ訓を使ってみようかな。
どうなるんだろうか、とちょっとわくわくして来ました。
今の所、覚醒を使い分けられているので、駄目なら戻せば良いやん、と、若干開き直って、第8ゲーム ファーストポイントのリターンのポジションに向かって行きます。
何を試す場であっても、負けて良い試合なんてのは、一つもありません。
マサヤ訓が正しいかどうか、それを今後自分がより習熟していかないといけないかどうかを見極めるにも、そのやり方を成功させて、つまり、勝ってこそ、だと思っています。、
絶対に勝って、マサヤ訓を公正に評価出来るようにしなければいけません。

第8ゲーム
山場の3-4でピッコロサーブ。
ピッコロは、さっきのゲームで有効だったサーブダッシュをやって来るでしょう。
私がやる事は、ピッコロがネットに詰める為に走って来るであろうルート上から最も遠い所を通ってピッコロコートに入るリターンを打つ事です。
覚醒状態は使いますが、マサヤ訓、も使います。
どうせいずれは、マサヤ訓、で覚醒状態を作れないといけないわけですから、先取り、です。
実はこのゲーム、ラブゲームでブレイクバックに成功します。
3回パッシングに成功し、1回はピッコロのボレーミスを誘いました。
ここで最も自分に言い聞かせたのは、ボレーされる事を恐れない、です。
ま、されたって、次、なんとかすれば良いだけ。
なんとかすれば良いだけ、ならば、なんとか出来る程度の球が返って来る様にすれば良いだけ、と。
この辺はいつも言ってますように、ポイントは前へ前へ、ですね。
結果、リターンの球はネットを越えて急降下。ファーストボレーが甘く返って来るようになり、パッシングが面白いように決まります。
ピッコロのアプローチショットは、スライスを使う事が多くて、バックでやらせると打ち損ないをしたりして、コースが読みにくかって、フォアでさせる方が、コースを読みやすかったりしたので、それまで、基本、ピッコロのフォアにボールを
集めて行っていたのですが、ここで初めて逆クロスにフォアを打ちました。
バックハンドでクロスのスライスでネットを取りに来ましたが、回り込んでもう一度逆クロス。
バックハンドボレーをミスして、ブレイクバック完了です。

第9ゲーム
4-4からのサーブは、マサヤ訓のグリップで、若干スイングスピードを押さえ気味にして、ファーストの確率を上げた。
セカンドではスイングスピードを上げて、回転数をより多くして、変化が大きくなるように心掛けた。
特にアドサイドのサーブでは外に大きく切れていく事を優先したツイスト系のサーブを使って、バックハンドのミスを増やさせた。
マサヤ訓を使って、サーブがここまでコントローラブルになるなんて、ちょっと凄いなって、自分でも思ってしまった。

第10ゲーム
先に5を取って、後1ゲーム取れば勝つんですが、ピッコロのサーブだし、サーブアンドボレーのピッコロと対戦するのは、ほぼ初めてなので、リードしている実感はないなぁ。
実際、このゲーム、ボレーがポトリポトリとネット際に落ちたりして、落としちゃったんですよね。
覚醒を、スーパーサイヤ人程度に抑えた、ってのもあったのかもしれませんが、やはり、前で触られると、何が起こるかわかりません。
結構ガンガン打っていてでさえこうなのですから、ダブルスなんかだと、余計ですね。
閑話休題

第11ゲーム
5-5でタイブレです。
私のタイブレの生涯成績は、2勝8敗です。
実は私タイブレに弱いのです。
なので、すみませんマサヤ!マサヤ訓、ひとまず封印です。
2試合目以降、絶対頑張りますから!
というわけで1ポイント目、私サーブは、ガンガン、フラットで速いサーブを打ち、リターンミス。
1-0になります。
ピッコロのサーブダッシュをリターンでパッシング×2、で3-0に。
ツイストサーブがサイドラインに乗って、一度はフォルトのコールも、インになりまして4-0、あざーす。
反対サイドでも出来るのよ、ってのをアピールしようと、スライスでサイドラインを狙ったら、これが入って、5-0に、あざーす。
ピッコロ、サーブで魔貫光殺法を仕掛けてくるも、ここでトップスピンロブが決まって、6-0に。
チェンジエンド後、マサヤ訓を使い始めるも、ミスを連発し、4ポイントを連続献上。

結局、6-5 タイブレ7-4で勝つ事が出来ましたが、マサヤ訓は、まだまだであります(ーー;)

教訓
相手の得意なショットを警戒しなければいけない状況を作った事が苦戦の大きな要因ですね
新しい事に取り組んだとは言え、相手の珍しいプレイスタイルに、ちょっと混乱して、冷静な展開作りも出来ていなかったように思います。
1.とは言え、勝たないといけないのです
自分なりに新しい事に取り組んだり、無理な体勢でも打って行くとか、それぞれの課題を持って試合に挑む事って有ると思います。
ダブルスだと特に新しい陣形とか攻め方を試してみようという主旨で、負けても良いからやって行こう、なんて事を言い合いながら頑張ってらっしゃる方を見掛けます。
が、私は、負けても良い、なんて事は絶対に無いと思います。
だって、新しい事に取り組んで、それが上手く行った事を確認するのに最も好い方法は、勝つ事だから、です。
負けても、何回か上手く出来た、と言って満足すると言うのも、ま、否定するわけじゃないですけど、本当にその方法を使いこなした、と言える状態は、勝つ為にそれを全部の状況で使った、と言うだけでなく、使わなかったりした、と言う事でも有ると思うんですよね。
そういう意味では、マサヤ訓、は、私は使いこなせたと言う事なので、これからもどんどん取り入れていきます。
ちなみにマサヤ訓を使うと深い球を打つのに、それほど大きなスイングをしなくても良いとか、遠くの球だと、ラケットのトップが走りやすいので回転を多くしやすい。
サーブだと、より高い打点で打てるのでスピードを上げる事が出来る。
ま、そんな感じです。

続く
何かください^^;

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